大規模修繕業者を選ぶ際、ひとつの指標となるのが「元請け工事高の割合」。これはマンション計画修繕施工協会の公式HPで確認が可能です。
建設業情報管理センターという建設企業の情報管理をする一般財団法人の公式HP上で「経営事項審査の総合評定値」を確認することが可能です。関係する項目の中でも、経営規模は40%、経営状況は20%の影響を及ぼします。大規模修繕の発注先として候補に入れる工事業者の経営状態をチェックするなら、経営規模を表すX1とX2、経営状況を表すYの各評点を見ること。特に経営規模X1は直近2年あるいは3年の年間完成工事高をベースに計算されるので、近年の受託が順調かどうかも推測できるでしょう。
複数の大規模修繕業者を比べる際、施工内容や見積もり金額だけでなく、その企業がどんな会社なのかを知る必要があり、それがわかるのが各社のプレゼン。一般的に施工業者のプレゼンは冗長にならない程度に自社の説明をするもの。
また、技術や人材、体制、安全対策など他社より秀でた点は強くアピールします。修繕委員会や理事会などで複数業者のプレゼンを受けてみると、違いを認識することで選定の優先順位もクリアになることもあるのです。
経営事項審査には工事業者の技術力を表すZ、社会性を表すWといった項目もあります。総合評定値への影響は技術力が25%、社会性が15%。技術力はその企業に在籍する技術職員の人数などから算出します。
社会性の方は関連項目が幅広く、コンプライアンスや労働福祉もあれば、研究開発や保有機械やISO認証なども含まれます。
実際の工事に際して管理組合やマンション住民の向き合うのは現場代理人。この人物が工事を着実かつスムーズに進行できるかどうか、鍵を握るといっても過言ではありません。プレゼンの場に来てもらって質疑応答してみると、その場での対応力をある程度チェックできるでしょう。例えば、専門的なことをわかりやすく丁寧に説明できるかはもちろんのこと、人当たりの良さや言葉遣いなども重要です。
多大な修繕積立金をかけて行う大規模修繕工事は、信頼できる会社をしっかり見極めて依頼することが重要です。
本サイトでは、首都圏対応の大規模修繕会社48社の中から、
・公式HPに掲載された施工実績数
・大規模修繕工事の元請け工事高の割合
を調査。
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